私は春休みの3月22日から28日の1週間と夏休みの8月25日から9月22日の4週間ネパールでホームステイをし、観光や交流、文化体験をしました。社会学概論や国際社会学の講義を通じてネパールに興味を持ち、異文化の中で生活することで新たな価値観を得たいと思い実際に訪れました。
春休みには首都カトマンズを観光したり村に行ったりしました。首都は人やバイクで溢れかえり忙(せわ)しない印象でした。街の至る所に寺院がありどの寺院も多くの人が訪れていて信仰心の強さに驚きました。チベット仏教の寺院のスワヤンブナート、ヒンドゥー教の寺院のパシュパティナート、昔ながらの街並みが広がるパタンダルバール広場などを巡りました。一方村ではヒマラヤ山脈を目にしたり、学校やヘルスポストを訪れたりする機会もありました。帰国日にデモがあり少し不安になったのも思い出です。
夏休みにはより長く滞在したいと思い4週間ホームステイをしました。佐野先生に紹介していただき、ネパールの大学で教員をしている方のお宅に滞在させて頂きました。滞在2日目の8月26日にはティージ(写真右下)と呼ばれる女性のお祭りがあり、赤い衣装を着て踊る女性たちを見てネパールの人の陽気さを感じました。ホストファザーと散歩でお寺や市場に行ったりホストファミリーの親戚の方を始めとする現地の人々と交流したりする中で簡単なネパール語を教えてもらい、より生活が楽しくなりました。ホストファミリーとはネパール語でお互いをお父さん、お母さん、お兄さん、娘と呼べるくらい親しくなりました。滞在中にSNSが制限されたり9月8日、9日の政府への抗議デモで街が燃える様子を見たりと思わぬ経験をしました。日本語や英語でデモについて情報を得ることは難しく、ホストファミリーに助けられたと同時に、もし一人でホテルに滞在していたら情報も無い状態でどうしていたんだろうと考え怖くなりました。滞在中はパシュパティナートやボダナート(写真右上)、チャングナラヤンなどといった寺院を訪れたりショッピングに連れて行ってもらったりもしました。
現地の人と同じものを食べ、言語や文化に触れ、2度のデモを体験したことなどで自分の視野が広がり多様な価値観を受け入れることが出来るようになったと感じています。
新万博注册,新万博体育3年 Y.S.
社会調査実習の佐野グループでは、「日本とネパールにおける若年層の悩み、生き方、対人関係の国際比較」をテーマに調査を行っています。後期第1回目(10月2日)の授業でネパールでのホームステイや異文化体験を実習生にむけて話してもらいました。実習生は、現地の様子を聞いたことで、ネパールをもっと身近に感じることができたと思います。
Y.Sさん、実習生への報告、ありがとうございました。
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国際社会学?社会調査実習担当 佐野麻由子